日本代表を応援する筆者が、試合を見ながら残した観戦メモをもとに書いた観戦記です。スコアと個人成績は大会公式記録で確認しています。
金メダルには届かなかった。韓国に57―67で敗れた決勝は、若い日本代表が何度も挑んでは跳ね返された試合だった。それでも前半を支えた交代組と後半に攻め返した小川敦也の姿は残しておきたい。
試合情報
| 日付 | 2026年9月20日 |
|---|---|
| 大会 | アジア大会・男子バスケットボール決勝 |
| 会場 | 愛知国際アリーナ(IGアリーナ) |
| 結果 | 日本57―67韓国/日本は銀メダル |
| 各Qの得点(日本―韓国) | 1Q:16―12/2Q:12―16/3Q:19―27/4Q:10―12 |
| 入場者数 | 7,360人 |
57―67。悔しい銀メダルとイ・ヒョンジュンの壁
28―28で折り返した前半までは、守備とリバウンドで十分に食らいついていた。そこから韓国のイ・ヒョンジュンに後半の流れを持っていかれた。最終的に27得点・18リバウンドで3Pは8本中5本成功。勝負どころで決めるシューターの怖さを見せつけられた。リバウンド数えぐぅ
日本も小川の3Pやドライブで攻め返したが、最後は韓国の守備を崩しきれなかった。「惜しかった」で済ませたくない悔しさがある。同時にこの壁を決勝で経験できたことは、これからの日本の若手にとって大きいと思う。

1Q:交代組が踏ん張って16―12
金近廉の3Pで始まった日本は、ミドルシュートでも金近が得点をつないだ。一方でイ・ヒョンジュンは高島紳司とのわずかな間合いを逃さず3Pを決める。アレックス・カークと対した場面ではスピードも見せて完全にスピードで勝負する場面もあった。
早い時間から日本のファウルが重なり、カークも2つ目を取られた。ここで頼もしかったのが交代で出た選手たちだ。黒川虎徹が守備を引きつけて狩野富成のダンクにつなぎ、狩野はブロックでも仕事をする。
山内ジャヘル琉人のリバウンドへの食らいつきとレイアップもよかった! シェーファー アヴィ 幸樹と狩野が並ぶ時間もゴール下で踏ん張った。最後は山﨑一渉がブザーに合わせてフェイダウェーを沈め、日本が16―12で先行した。
このQの注目選手
- 金近廉:3Pとミドルで序盤の得点を引っ張った。
- 狩野富成:黒川からのパスをダンクにし、守備ではブロックで応えた。
2Q:互いに攻めあぐねて28―28
津屋一球が3Pを打つ場面でファウルをもらい、シェーファーはフローターで得点した。韓国はイ・ジョンヒョンがドライブから外へさばくお手本のようなキックアウトで3Pを演出。日本も金近のステップバックで攻撃をつないだが、どちらも気持ちよく点を取れる展開にはならない。
韓国はオフェンスリバウンドにも入ってくる。それでも日本はペイント内で体を張り、簡単には決めさせなかった。両チームともゴール近くで決めきれない場面があってボクもハラハラした。
前半最後は黒川のドライブからのフローターが外れ、カークの押し込みも決まらず28―28。中国戦のようにはスクリーンから攻撃が広がらず、小川の動きも韓国の守備に抑えられていた印象だった。後半にどう突破するかが気になった。
このQの注目選手
- 津屋一球:3Pへのチェックからファウルを引き出した。
- 金近廉:攻めあぐねる中でステップバック3Pを決めた。
3Q:小川が攻め返すもヒョンジュンが止まらず47―55
開始早々のグッドディフェンス!高島がイ・ヒョンジュンのポストプレーからボールを奪った。守って流れをつかみたい日本だったが、ヒョンジュンは速攻でも緩急を使ってレイアップを決めてくる。技アリの一声。
ここで小川の得点が動きだした。3Pを続けて沈めて韓国に食らいつく。その一方でヒョンジュンの外も止まらない。こちらが返しても、また難しいシュートを決められる時間だった。
ジャン・ローレンス・ハーパージュニアと小川が並ぶ時間には、狩野の大きなスクリーンからハーパーが3Pを成功させた。日本にも攻め口はあった。ただ韓国は黒川に2人で圧力をかける場面もあり、ボールを持つ選手を楽にさせてくれない。
ハーパーの3Pや黒川のフローターでつなぐ一方、韓国もイ・ウソクの3Pなどで得点を重ねた。このQは19―27。累計47―55と8点を追って最終Qへ入った。
このQの注目選手
- 小川敦也:前半の苦しさを越えて3Pで反撃した。
- イ・ヒョンジュン:外のシュートと速攻の緩急で日本の守備を揺さぶった。
4Q:ペイントへの道を塞がれた。それでも攻めた
小川がドライブで守備を引きつけ、内側のシェーファーへのパスで得点につなぐ。自分で切り込んでバスケットカウントも取った。外から打つだけではなく、守備を動かしてゴールへ向かおうとしていた。
それでもイ・ヒョンジュンは角度の厳しいコーナーから3Pを決めてくる。日本はスクリーンでのオフェンスファウルが続き、乗り切れないのに加えて韓国の守備にペイントへの進入を阻まれた。黒川がドライブで停滞した流れを切ったかと思ったが手で押したとしてオフェンスファウルを取られた場面も苦しかった。
点差が13まで広がったところから金近が難しいコーナー3Pを返し、残り約5分で10点差にした。韓国はタイムアウト。日本も3ガードで打開を図ったが、終盤に欲しい3Pが落ちていく。
韓国は時間も使ってくる。小川が厳しいミドルを決めて残り約1分で9点差にしたが、逆転には届かなかった。57―67で終了。両チームとも消耗する中で最後まで挑み続けた姿が残った。
このQの注目選手
- 小川敦也:ドライブからのパスと自らの得点で最後まで打開を図った。
- 金近廉:コーナー3Pで点差を縮めた。試合全体では日本最多の13得点。
今日のヒーロー:全員バスケ
今日は一人には絞れない。カークのファウルが重なった前半に交代組が支え、後半は小川が攻め返した。金近が13得点で引っ張り、ハーパーの3Pや狩野のスクリーンも反撃につながった。
もちろん勝ちたかったし、銀メダルで満足しているわけではない。それでも誰か一人の活躍だけで説明できない試合だった。この決勝に付けたい言葉は「全員バスケ」だ。
数字ひとつ:フィールドゴール22/73
日本はフィールドゴール73本中22本成功で成功率30.1%だった。韓国は62本中24本成功。日本のほうが多く打ったが、決めた本数は届かなかった。
日本のオフェンスリバウンドは21本で韓国は9本。攻撃の機会を拾い直す粘りは数字にも出ている。ただ第4Qに韓国がペイントへの進入を止め、スクリーンやドライブで日本のファウルが続いた場面を見ると、攻め直すだけでは得点に届かない難しさがあった。
すべてのシュートミスを守備のせいにはできない。日本はフリースローも14本中5本にとどまった。接触のある守備を受けながら決めきる力と、止まった状態で確実に取る得点。その両方に課題が残った決勝だった。
この銀メダルを次の強さにつなげてほしい
韓国に後半を持っていかれたことは悔しい。イ・ヒョンジュンのシュートはもちろん、こちらが攻めたい場所へ簡単に入れない守備も強かった。世界と戦う壁の高さを感じた。
その相手に若い日本代表が決勝で挑み、通用したプレーと止められたプレーを持ち帰る。そこに意味があると思う。小川のドライブからポストへ渡した一本や交代組が支えた前半を、次は勝ち切る力へつなげてほしい。
大会を最初から振り返る
日本代表の全6試合と12人を大会ガイドにまとめています。決勝の相手は韓国代表12人と優勝までの歩みへ。日本の変化は予選の韓国戦83-100と準決勝の中国戦97-77を合わせると追いやすくなります。
出典:大会公式リザルト・日本対韓国 決勝(スコア・個人成績・チーム成績)。場面描写と感想は2026年9月20日の観戦記録に基づきます。
みんなに聞きたい
この決勝でいちばん心に残ったプレーは何でしたか。ボクは前半を支えた交代組と後半に攻め返した小川の姿が残っています。
管理人のコメント
まずは韓国おめでとう。苦しい時間の勝負強さには、積み重ねてきた経験の差も感じた。日本も韓国もやりたいことをさせてもらえない中で何度もチャレンジしていた。その力強いプレーにしびれた。
日本の選手たちも本当にお疲れ様でした! しっかり食って寝てくれ。悔しいけれど、この大会で得たものを持ってまた強くなってほしい。日本の若手もまだまだ強くなるぞ!
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