8月31日(月)19時10分、バスケ男子日本代表はW杯アジア予選Window4のホーム・カタール戦をTOYOTA ARENA TOKYOで戦います(日テレ系で地上波生中継、配信はDAZN・TVer)。ただ、相手のカタール代表について日本語で読める情報はほとんどありません。この記事ではFIBA公式と海外ソースをもとに、カタールがどんなチームで、誰を警戒すべきかをまとめます。Window4の初戦は日本がアウェーでサウジアラビアに106-78で快勝(サウジアラビア代表まとめ)、カタールはホームで中国に57-83で敗れており、両チーム対照的な流れでこの一戦を迎えます。8月の代表戦全体の放送と結果はまとめページ、予選の仕組みはアジア予選の解説をどうぞ。
カタール代表とは?
FIBA世界ランキングは76位(日本は22位・2026年7月13日更新時点)。2027年のワールドカップはカタール開催のため、開催国として本大会出場はすでに決まっています。それでも予選は通常どおり戦い、勝敗は順位にも反映されます。ヘッドコーチはトルコ人のハカン・デミル氏です。
予選1次ラウンドはグループDを4勝2敗で通過。ハイライトは2025年11月末、アウェーのベイルートでレバノンを86-83で下した番狂わせでした。格上相手にも仕事をする試合があるチームです。
最大の警戒対象は、元NBAの帰化ガード
カタールの得点の生命線は、2025年8月に帰化したアメリカ出身のポイントガード、ブランドン・グッドウィン(#0・183cm・30歳)です。
NBAでデンバー・ナゲッツ→アトランタ・ホークス→クリーブランド・キャバリアーズと渡り歩き、通算133試合に出場。ホークスではトレイ・ヤングの控えを務めました。その後は中国リーグ(山西・上海)などでプレーし、カタール帰化直後のアジアカップ2025で平均25.3得点・大会得点ランク2位という数字を残しています。レバノン戦では33得点5リバウンド6アシストでした。

W杯予選でも平均21.7得点・6.0アシストで、得点とアシストの両方がチーム1位。得点もゲームメイクも一人で担っており、良くも悪くもグッドウィンのチームです。
ただしWindow4のエントリーに、グッドウィンはいない
ここまでがこのチームの「強さの根拠」ですが、大きな変化がありました。8月27日の中国戦(ホーム・アル=ジャヌーブ)のFIBA公式エントリー12人に、グッドウィンの名前がありません。予選リバウンド1位だった211cmのハジベゴビッチも不在です。
代わりにポイントガードとして入ったのが#2 マイク・ルイスII(188cm)。アメリカ・ヒューストン出身で、デュケイン大学を経て直近はフランス1部のグラブリンヌ=ダンケルクでプレーし、2023年からカタール代表でのプレー歴があるガードです。そしてその中国戦は57-83の26点差で完敗でした。
そして8月31日の日本戦のエントリー(FIBA公式)も中国戦とまったく同じ12人で、グッドウィンの不在が確定しました。ハジベゴビッチも同様です。この予選のカタールは、エース抜きの編成で日本に乗り込んできます。
ほかに注意したい選手
8月31日の日本戦のエントリー12人(FIBA公式)です。8月27日の中国戦とまったく同じ顔ぶれです。
| # | 選手 | P | 身長 | 注目点 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | ムスタファ・フォーダ | PG | 178cm | |
| 2 | マイク・ルイスII | PG | 188cm | アメリカ出身。2023年からカタール代表歴のある新しい得点源候補 |
| 3 | マフムード・ダルウィッシュ | G | 191cm | 2003年生まれの若手ガード |
| 4 | アブドゥルラフマン・サード | G | 190cm | 予選平均14.8得点 |
| 5 | ンドイェ・セイドゥ | C | 203cm | 予選出場の主力ビッグ |
| 10 | アブドゥラ・ムーサ | PG | 188cm | |
| 13 | オマル・サード | PG | 184cm | |
| 14 | モハメド・アバシェル | F | 201cm | |
| 24 | ウスマンディアッタ・ディエン | SG | 196cm | |
| 27 | アブデルラフマン・アブデルハリーム | PF | 201cm | |
| 33 | ボボ・マガッサ | C | 198cm | |
| 58 | ウサマ・アルファ | C | 210cm | チーム最長身 |
出典はFIBA公式の試合エントリー(2026年8月27日 中国戦・8月31日 日本戦)と選手個票。
アジアカップ2025の登録と比べると、グッドウィン・ハジベゴビッチ(211cm)・タイラー・ハリス・ベドリらが外れています。最長身は#58アルファの210cmですが、実績のあるビッグが抜けたぶん、インサイドの強度は読みにくくなりました。
日本とカタール、どっちが強い?

1次ラウンド終了時点では日本もカタールも同じ4勝2敗でしたが、Window4初戦で日本はサウジアラビアに快勝、カタールは中国に完敗し、通算は日本5勝2敗・カタール4勝3敗になりました。そして中身も違います。カタールは2025年8月のアジアカップでグループ0勝3敗(オーストラリアに28点差、レバノンに84-80)で敗退しており、グッドウィン個人の得点力に対して、選手層と組織力には差があります。さらにカタールは本大会出場が決まっているぶん、この予選は実戦強化の意味合いが強く、勝ち点への切実さでも非対称です。
見どころはPG対決
グッドウィン不在が確定した今、この試合の見どころは「カタールの得点源が誰になるのか」に変わりました。中国戦のエントリーで司令塔役を担うのはマイク・ルイスIIと、予選平均14.8得点のアブドゥルラフマン・サード。対する日本は韓国戦2連勝(88-68、95-66)でPG4人が合計63得点を挙げ(韓国戦95-66の記事)、サウジアラビア戦でも106得点と攻撃の勢いは十分です。エース不在の相手に付け入る隙を与えず、ホームで確実に白星を積めるかが問われます。なお日本側は富樫勇樹に代えて渡邊雄太が今Window初の登録に入りました(日本代表の登録メンバーまとめ)。
よくある疑問
なぜ開催国なのに予選を戦うの?
W杯2027の開催国として出場権は確定していますが、予選には通常どおり参加し、勝敗は順位に反映されます。「相手はすでに切符を持っている」少し不思議な試合になる事情はアジア予選の解説で説明しています。
放送はどこで見られる?
8月31日(月)19時10分からTOYOTA ARENA TOKYOで行われ、日テレ系の地上波で生中継が告知されています。8月の代表戦の放送と結果はまとめページで追いかけています。
Window4のカタールのメンバーは決まっている?
決まりました。8月31日の日本戦のエントリー12人は本文の表のとおりで、8月27日の中国戦と同じ顔ぶれです。エースのグッドウィンと211cmのハジベゴビッチは、日本戦にも入っていません。
管理人のコメント
まだ確定していない部分が多いですが、PG対決になるのは楽しみですね。特に韓国との強化試合Day2では日本のPG陣が圧倒的なスコアを残したことをもあるので河村だけじゃない日本の強みが再度見られるかもしれない!FIBAランキングでは差があるチームですが、日本は以前はモンゴルに敗れてしまったので油断はできないですね。(メンバーは全く違うので同列に比較はできませんが)個人的にはホーム戦ということもあいまって八村、河村が前半でロケットスタートで大差をつけてセカンドユニットで実績を積んでほしいとも思ってます。韓国戦のように出来たらいいなと。
【追記(8月28日)】改めて調べたところ、グッドウィンはWindow4のエントリーに入っていないことが分かりました。上で書いたPG対決の期待は当てが外れた形になりますが、代わりに登録されたルイスIIを相手に日本のガード陣がどこまで圧倒できるか、見方を変えて楽しもうと思います。
また、サウジアラビア戦で見せた八村の圧倒的支配力がまた見られるんじゃないかとワクワクしています。今回のロスターを見る限りではサウジアラビアと同じような展開になるんじゃないかと感覚的に思います。八村の活躍を見て日本のファンが熱狂して後半はセカンドユニットや若手の調整として使う展開。もしくはインサイドを守る秘策を出してくるかも?
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