【インドネシア代表選手まとめ】アジア大会の12人と特徴|日本戦は53-98、デリック・マイケルら

【インドネシア代表選手まとめ】インドネシア代表とは?佐賀のデリック・マイケルと帰化ガードのビーン、最新12人|9月10日に日本戦

9月10日(木)19時、バスケ男子日本代表はアジア競技大会(愛知・名古屋)の初戦でインドネシア代表と戦います(会場は愛知国際アリーナ、配信はU-NEXT)。日本選手団全体の先陣を切る一戦ですが、相手のインドネシア代表について日本語で読める情報はほとんどありません。この記事ではインドネシア協会の発表・FIBA公式・現地報道をもとに、インドネシアがどんなチームで、誰を警戒すべきかをまとめます。大会全体の日程と韓国・サウジアラビアのロスターはアジア大会2026ガイド、日本の12人も同じ記事にあります。

【試合結果 9月10日】日本 98-53 インドネシア。日本は1Qに29-9と突き放し、前半を55-21で折り返して45点差の圧勝でした。津屋一球が3P7/9で23点、金近廉15点、山﨑一渉12点、川島悠翔11点、黒川虎徹10アシスト、チーム3Pは40本中18本。インドネシアはプロスパー13点4リバウンド、キャプテンのサプテラ12点3アシストが得点源で、日本は帰化ガードのビーンにチーム最多の得点を許しませんでした。大会全体の結果はアジア大会2026ガイドで確認できます。以下の選手分析と見どころは試合前に書いた内容として残しています。

インドネシア代表とは?

FIBA世界ランキングは92位(日本は22位・2026年9月1日時点)。ヘッドコーチはアメリカ人のデイビッド・シングルトン氏です。東南アジアでは常連の強豪で、2021年のSEAゲームズ(東南アジア競技大会)で金メダル、2025年12月のSEAゲームズでも準決勝でフィリピンを68-71まで追い詰めて銅メダルを獲得しました。

ただし、アジア全体の舞台では苦戦が続いています。前回2023年の杭州アジア大会は0勝3敗。日本とも同じグループで対戦し、日本が70-57で勝ちました(3Q終了時点では52-50の2点差でした)。直近の公式戦は8月末のFIBAアジアカップ2029予備予選(マレーシア・セレンバン)で、シンガポールに80-54で勝ったあと、ホンコン・チャイナに60-71、マレーシアに63-77と連敗し、1勝2敗の3位で2次ラウンドへ進みました。シングルトンHCは「結果には少し失望した」と認めつつ、アジア大会では「初戦に勝つことが目標だ」と語っています(ANTARA)。

最大の警戒対象は、帰化ガードのビーン

インドネシアの得点の生命線は、アメリカ出身の帰化ガードアンソニー・ビーン(188cm・32歳)です。サザンイリノイ大を出てブルガリア・ポーランド・ラトビア・ベルギー・イタリア(ヴィルトゥス・ローマ、バレーゼ)と欧州を渡り歩き、2023年からインドネシア1部(IBL)のペリタ・ジャヤでプレー。2023年の杭州アジア大会にもインドネシア代表として出場しています。

アンソニー・ビーン(2023年)
アンソニー・ビーン(2023年12月)。写真: Rocky Padila, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
アジアカップ2029予備予選のインドネシア得点源。ビーン16.7点、ディアーニュ12.0点、サプテラ11.7点
8月の予備予選3試合の平均。得点もリバウンドもビーンがチーム1位(出典: FIBA公式)

8月の予備予選では平均16.7得点・7.0リバウンドで、どちらもチーム1位。マレーシア戦では23得点を挙げています。IBLでも2025年シーズンに平均13.5得点・5.2アシストと、得点とゲームメイクの両方を担うガードです。日本のガード陣がこの選手をどう扱うかが、試合の入りを決めます。

ゴール下は209cmと208cm、佐賀のデリック・マイケル

もうひとつの特徴は、東南アジアのチームとしては珍しい200cm超のビッグマン2枚です。ひとりは帰化センターのレスター・プロスパー(209cm・37歳)。2020年にインドネシア国籍を取得したベテランで、IBLのデワ・ユナイテッドでプレーしています。

そしてもうひとりが、Bリーグのファンにはこの夏から名前が知られているデリック・マイケル・エクスザビエロ(208cm・107kg・23歳)です。ジャカルタ出身で、インドネシア生まれとして初めてNCAAディビジョン1(グランドキャニオン大→ロングビーチ州立大)でプレーし、2026年6月に佐賀バルーナーズとクラブ初のアジア特別枠選手として契約しました。プロ契約はこれが初めてです。

デリック・マイケル・エクスザビエロ(2025年)
デリック・マイケル・エクスザビエロ(2025年)。写真: Rocky Padila, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

代表歴は長く、2021年のアジアカップ予選、2022年のアジアカップ本大会(平均8.5得点・8.0リバウンド)、2023年のW杯アジア予選、2025年のSEAゲームズ(銅メダル)に出場。佐賀はこの選手について「サイズを生かした力強いリバウンドやトランジションで先頭を走る機動力」を評価しています(クラブ発表)。佐賀は9月6日に代表選出を公式に発表し、9月5日からの九州アジアGATEWAY CUPには帯同していません。

インドネシア代表12人の身長比較。プロスパー209cm、デリック・マイケル208cm、コサシ203cm
200cm超はプロスパー・デリック・マイケル・コサシの3人。ガード陣は173〜188cm(出典: 各選手のプロフィール)

なお、同じBリーグのレバンガ北海道に所属するマルケス・ボールデン(帰化)はクラブの許可が下りず不参加で、シングルトンHCは「実現できなくて残念」と語っています。プロスパーとデリック・マイケルの高さと、日本のアレックス・カーク(211cm)・狩野富成(210cm)の高さ勝負が、この試合のひとつの見どころです。

Bリーグとつながる選手は3人

デリック・マイケルのほかにも、日本でプレーした経験を持つ選手が2人います。

  • アリ・バギル(195cm・26歳): 2025-26シーズンに品川シティバスケットボールクラブでプレーしたフォワード。インドネシア人選手としてはグラヒタ、ジャワトに続く3人目のBリーガーでした。2023年の杭州アジア大会にも出場しています。
  • アブラハム・グラヒタ(180cm・30歳): 2023年にベルテックス静岡でプレーしたガード。IBLのローカルMVPを3度(2020・2022・2024年)受賞し、2025年のIBL3ポイントコンテスト優勝者。2021年のSEAゲームズ金メダルメンバーです。

現地報道が「ソーシャルメディアで流れている12人は公式ではない」と協会関係者の発言を伝えていたほど、直前まで顔ぶれが揺れたチームで、最終的にグラヒタ、コサシ、プラスタワ、プロスパー、デリック・マイケルの5人が9月の合宿から加わりました。

ほかに注意したい選手

インドネシア協会(Perbasi)が発表したアジア大会の12人です。背番号は公式エントリーが出ていないため載せていません。

選手P身長年齢所属注目点
レスター・プロスパーC209cm37デワ・ユナイテッド帰化選手(2020年)。チーム最長身
デリック・マイケル・エクスザビエロPF/C208cm23佐賀バルーナーズアジアカップ2022で平均8.5得点8.0リバウンド
ビンセント・コサシC203cm30ペリタ・ジャヤ代表の主力センター。IBL優勝2回
ダメ・ディアーニュF198cm21サトリア・ムダ予備予選平均12.0得点。18歳でIBL史上最年少1000得点
アリ・バギルF195cm26昨季は品川シティでプレー
パンドゥ・ウィグナC/PF194cm30デワ・ユナイテッド2024年IBLダンクコンテスト優勝
アンソニー・ビーンG188cm32ペリタ・ジャヤ帰化選手。予備予選平均16.7得点でチーム1位
ヘンドリック・ヨンガG185cm24ペリタ・ジャヤ2023年杭州大会にも出場
フィルダン・グンタラF184cm28ボゴール・ホーンビルズ代表初選出。IBL2026王者の一員
アブラハム・グラヒタG180cm30サトリア・ムダIBLローカルMVP3回。2023年は静岡でプレー
ユドハ・サプテラG173cm27サトリア・ムダキャプテン。IBL2026守備選手賞
アンダカラ・プラスタワG173cm34ペリタ・ジャヤIBL3ポイントコンテスト優勝3回のベテラン

出典はANTARA(Perbasi発表・2026年9月)、FIBA公式(アジアカップ2029予備予選)、佐賀バルーナーズ発表、各選手の英語版Wikipedia。年齢は2026年9月8日時点。アリ・バギルの現所属は確認できる一次情報が無いため空欄です。

ガード陣で目を引くのが、キャプテンのユドハ・サプテラ(173cm)です。予備予選では平均11.7得点・3.0アシストでアシストのチーム1位。IBLの2026年守備選手賞を受賞したディフェンダーでもあり、小さくても日本のガードに食いついてくるタイプです。フォワードのダメ・ディアーニュ(198cm・21歳)はセネガル出身で2021年にインドネシアに帰化した若手で、16歳でSEAゲームズ金メダル、予備予選ではビーンに次ぐ平均12.0得点・6.3リバウンドを記録しています。

日本とインドネシア、どっちが強い?

数字の上では日本が大きく優位です。FIBAランキングは22位と92位。8月末の公式戦で、日本はW杯予選でサウジアラビアに106-78、カタールに123-70で勝った一方、インドネシアは予備予選でホンコン・チャイナとマレーシアに連敗しました。ただし、日本のその2試合は八村塁・河村勇輝らのW杯予選組で、アジア大会は吉本泰輔HC率いる別の12人です。前回2023年の杭州大会でも日本(Bリーグ若手中心)は3Qまで2点差の苦しい展開で、4Qに18-7と突き放してようやく70-57でした。

身長でも平均195.2cmの日本に対し、インドネシアの12人は平均約190.8cm。ただし上位3人(209・208・203cm)に限れば日本のカーク・狩野・シェーファーと互角で、「小さいチーム」と決めつけると読み違えます。

見どころは高さ勝負とガードの対応

ひとつはゴール下。プロスパーとデリック・マイケルのリバウンドに対して、カーク(211cm)・狩野(210cm)・シェーファー(206cm)がどこまで制圧できるか。デリック・マイケルは佐賀の練習で日本のバスケに触れ始めたばかりで、Bリーグ開幕前に日本代表と当たる形になります。もうひとつはビーンへの対応。得点もゲームメイクも一人で担うガードに、ハーパージュニア・小川敦也・黒川虎徹の日本のPG陣がプレッシャーをかけ続けられれば、インドネシアの攻撃は手詰まりになりやすい構造です。2023年のように3Qまでもつれるか、日本が前半で決めてしまうかが最初の分岐点です。

参考: ANTARA(Perbasi 12人発表) / ANTARA(シングルトンHCの発言) / ANTARA(マレーシア戦) / FIBA公式(予備予選インドネシア) / 佐賀バルーナーズ(契約発表) / バスケットボールキング(佐賀加入) / JBA(2023年 日本70-57インドネシア)

放送はどこで見られる?

9月10日(木)19時から愛知国際アリーナで行われ、U-NEXTが9月10日からライブ配信します。TBS系列の地上波生放送は9月16日からの予定なので、この初戦は配信が確実な視聴手段です。大会全体の放送・配信はアジア大会2026ガイドにまとめています。

インドネシアは強い?

FIBAランキング92位で、直近の公式戦(8月のアジアカップ2029予備予選)はホンコン・チャイナとマレーシアに連敗しています。ただし209cmと208cmのビッグマン2枚と帰化ガードのビーンがいて、2023年の日本戦も3Qまで2点差でした。数字ほど楽な相手ではありません。

デリック・マイケルは佐賀の試合に出ているの?

まだBリーグ公式戦には出ていません。2026年6月に佐賀バルーナーズと初のプロ契約を結び、9月5日からの九州アジアGATEWAY CUPは代表活動のため帯同していません(クラブ発表)。B.LEAGUE開幕後は佐賀のアジア特別枠選手としてプレーする予定です。

帰化選手は何人いる?

インドネシア協会の発表では、アンソニー・ビーン(アメリカ出身)とレスター・プロスパーの2人が帰化選手として紹介されています。「帰化選手は1人まで」と思った方もいるはずですが、それはFIBA主催の大会(アジアカップ・W杯予選・五輪予選)のルールで、16歳になった後に国籍を取得した選手は登録12人中1人までという決まりです。アジア競技大会はOCA(アジア・オリンピック評議会)の主催でこのルールが適用されず、大会のテクニカルハンドブック上の要件は「その国のパスポート」と「3年の居住要件」で、帰化選手の人数上限はありません(フィリピン協会幹部の説明を伝えたspin.ph・2026年4月)。だからインドネシアは帰化2人を同時に登録でき、ボールデンが来られていれば3人目でした。なおダメ・ディアーニュはセネガル出身で2021年に16歳でインドネシア国籍を取得した選手で、FIBAの大会でも帰化枠に数えられない扱いです。

管理人のコメント|試合前に注目していたこと

この試合でボクが一番見たいのは、佐賀のデリック・マイケルです。Bリーグの公式戦より先に、日本代表と自国開催の舞台で当たるというのは面白い巡り合わせで、佐賀のファンにとっても初お披露目に近い試合になります。数字の上では日本が優位ですが、2023年の杭州では3Qまで2点差でしたし、ビーンのようなガードはこのレベルの試合で一人で流れを作ります。狩野富成と川島悠翔が高さで圧倒して、前半で決めてしまう展開を期待して見ます。

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【インドネシア代表選手まとめ】インドネシア代表とは?佐賀のデリック・マイケルと帰化ガードのビーン、最新12人|9月10日に日本戦

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