日本は9月11日のグループA第2戦でサウジアラビアに86-80で勝利しました。アレックス・カークが23得点10リバウンド。サウジはアブドゥル=ラフマンが29得点を挙げ、最後まで日本を追いました。試合の流れは日本86-80サウジアラビアの観戦記へ。この記事では大会に登録されたサウジの12人と試合前に注目した特徴を残しています。大会全体はアジア大会2026ガイドで確認できます。
アジア大会のサウジアラビア代表とは?
FIBA世界ランキングは65位(日本は22位)。ヘッドコーチはアルゼンチン人のリカルド・ダニエル・マフェイ氏です(サウジ紙アル=カスの韓国戦報道より)。代表は9月9日から静岡県富士市の合宿施設で調整し、10月3日まで日本に滞在する予定と報じられています(サウジ紙アシャルク・アルアウサト)。
アジア大会での実績は日本のファンが思うより上です。前回2023年の杭州大会は6位で、5〜8位決定戦ではBリーグ若手中心の日本を79-74で破っています。その試合に18歳で出場していたのが、今回の日本代表にいる川島悠翔です。2025年8月には地元ジェッダでアジアカップを開催し、エースのアブドゥル=ラフマンが大会得点王(平均26.0点)になりました。

初戦は韓国に66-82、3Qの21-0で崩れた
9月10日の初戦、サウジアラビアは韓国に66-82で敗れました。クォーターごとの得点は17-24、11-17、19-33、19-8。前半は13点差で踏みとどまりましたが、3Qに韓国の21-0のランを許して一気に27点差まで広がりました。4Qは19-8とサウジが押し返しており、最後まで足が止まるチームではありません。
スターティング5はハリド・アブデル・ガバル、ムハンマド=アリ・アブドゥル=ラフマン、マスナ・アルマルワニ、アリ・シュバイリ、モハメド・アルスワイレム(アル=カス)。チームのFG成功率は34%と低く、得点はベテラン司令塔のアル=ムワッラドが18点、208cmのアルスワイレムが14点でした(聯合ニュース)。

韓国メディアが試合の鍵として挙げたのが「ミスマッチ攻略」です。208cmのアルスワイレムの機動力の低さを突いて速攻と外からの攻撃を続け、韓国側は「アルスワイレムを集中守備で14点に抑えた」と伝えています(日刊スポーツ・コリア、聯合ニュース)。日本にとってはそのまま使える攻略の型です。
最大の警戒対象は、やはりアブドゥル=ラフマン
サウジのエースは、アメリカ出身の帰化シューティングガードムハンマド=アリ・アブドゥル=ラフマン(193cm・31歳)です。イタリア1部トレヴィーゾに所属し、アジアカップ2025の得点王。W杯予選でもチーム得点1位です。韓国戦もスターターで出場しています。
アジア競技大会はFIBAの「帰化選手は1人まで」のルールが適用されない大会ですが(インドネシア代表まとめで解説)、サウジの帰化枠はアブドゥル=ラフマン1人のままです。8月28日の日本戦では日本が彼を含めたサウジ全体を78点に抑えており、その観戦記で振り返っています。
アジア大会のロスター
サウジ紙(アシャルク・アルアウサト系のアルサウディ・ニュース、アフワル)が9月9日に伝えた招集メンバーです。8月28日の日本戦の12人から、アルアラウィ(#3)が外れ、ムハンマド・アルハーティルが入りました。タメル・モハメド(#35)は引き続き登録されています。身長・背番号はFIBA公式の8月エントリーの値です。
| # | 選手 | P | 身長 | 注目点 |
|---|---|---|---|---|
| 00 | マルズーク・アル=ムワッラド | PG | 183cm | 韓国戦チーム最多の18点。ベテラン司令塔 |
| 0 | オサマ・アルバルガウィ | SG | 188cm | |
| 5 | ムハンマド=アリ・アブドゥル=ラフマン | SG | 193cm | エース。アジアカップ2025得点王。韓国戦スターター |
| 6 | マスナ・アルマルワニ | F | 192cm | 韓国戦スターター |
| 7 | モハメド・アルサゲル | PG | 182cm | |
| 10 | ハリド・アブデル・ガバル | G | 183cm | 予選アシストでチーム1位。韓国戦スターター |
| 12 | モハメド・アルスワイレム | C | 208cm | 韓国戦14点。唯一の200cm超。韓国戦スターター |
| 13 | アハメド・アルムクタール | SF | 193cm | |
| 20 | アリ・シュバイリ | SF | 190cm | 韓国戦スターター |
| 35 | タメル・モハメド | F | 195cm | 韓国戦出場。サイズとリバウンド |
| ムハンマド・アルハーティル | 8月の日本戦エントリーには不在の新顔 | |||
| 88 | ハンマーム・フサイン | C | 194cm |
出典: アルサウディ・ニュース/アフワル(2026年9月9日)、アル=カス(韓国戦のスターター)、FIBA公式の8月27日エントリー(背番号・身長)。空欄は確認できた一次情報が無い項目です。
日本とサウジアラビア、どっちが強い?
直近の数字は日本が圧倒しています。8月28日は106-78で、サウジがこの大会の初戦で敗れた韓国に対しても、日本は8月の強化試合で88-68、95-66と連勝しました。ただし、それはすべて八村・河村らのW杯予選組の数字です。今回の日本は平均25.1歳の別チームで、2023年の杭州大会では同じように若手中心だった日本がサウジに74-79で負けています。サウジは10日の韓国戦で4Qに19-8と押し返しており、点差が開いても最後まで走るチームです。
一方でサウジ側にも不安があります。韓国戦のFG成功率は34%で、得点はアル=ムワッラドとアルスワイレムの2人で32点。エースのアブドゥル=ラフマンが本来の得点力を出せていません。彼が日本戦で爆発するか、韓国戦のまま沈黙するかが最大の分岐点です。
見どころはアルスワイレム対策と、外国籍ガードへの対応
ひとつはゴール下。韓国が示した「アルスワイレムを外に引き出して走る」型を、カーク(211cm)・狩野富成(210cm)を擁する日本がどう使うか。10日のインドネシア戦で3Pを40本中18本沈めた日本の外角(試合結果はこちら)が続けば、サウジは守備の的を絞れません。もうひとつはアブドゥル=ラフマンへの対応。W杯予選組がいない今回、金近廉・山﨑一渉・高島紳司らのウイングが個で止められるかは、13日の韓国戦(イ・ヒョンジュン対策)にもそのままつながります。ここで高島の真価が問われる場面だと思います。馬場選手以上のDFを期待しています。
参考: アルサウディ・ニュース(招集メンバー) / アル=カス(韓国戦) / コリア・ヘラルド/聯合ニュース(韓国戦) / スポーツ京郷(韓国戦) / JBA(2023年 日本74-79サウジアラビア)
放送はどこで見られる?
9月11日(金)19時から愛知国際アリーナで行われ、U-NEXTがライブ配信します。TBS系列の地上波生放送は9月16日からの予定で、この試合は配信が確実な視聴手段です。大会全体の放送・配信はアジア大会2026ガイドにまとめています。
8月28日と同じメンバー?
ほぼ同じですが、サウジ側は8月の12人からアルアラウィが外れ、アルハーティルが入りました。タメル・モハメドは引き続き登録されています。日本側は完全に別チームで、八村塁・河村勇輝らW杯予選組は出場しません。
サウジアラビアは強い?
FIBAランキング65位で、10日は韓国に66-82で敗れました。ただし2023年の杭州アジア大会では若手中心の日本を79-74で破って6位に入っており、エースのアブドゥル=ラフマンはアジアカップ2025の得点王です。数字ほど楽な相手ではありません。
日本対サウジアラビアの結果は?
日本が86-80で勝ちました。日本は2連勝とし、最終的に決勝へ進んで銀メダル。サウジアラビアは準々決勝で中国に78-87で敗れました。
管理人のコメント|試合前に注目していたこと
2週間前に106-78で勝った相手だからこそ、この試合を少し警戒して見ます。あの試合を戦った八村も河村もホーキンソンもいない今回の12人は、2023年にサウジに負けた若手中心のチームと構造が近いからです。ただ、韓国が見せた「アルスワイレムを外に引き出す」型はカークと狩野を持つ日本ならもっと極端にやれるはず。そのために初戦で狩野のプレータイムを伸ばして調整していたのだと思います。ダンクなどペイントエリアでの仕事を何度も任されていましたね。さらにインドネシア戦で3Pを18本沈めた外角が続くなら前半で決められる試合だと思っています。
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