この記事は日本代表を応援するボク(管理人)が、一人称で書く観戦記です。中立の報道記事とは筆致が異なります。
前日のインドネシア戦は45点差、この日は6点差。同じ白星でも、まるで違う試合でした。日本はアレックス・カークの強さを軸に前半で16点のリードを作り、後半にサウジアラビアの猛追を受けながら86-80で逃げ切りました。
試合情報
| 日付 | 2026年9月11日(金) 19:00 |
|---|---|
| 大会 | 第20回アジア競技大会 男子予選グループA第2戦 |
| 会場 | 愛知国際アリーナ(IGアリーナ) |
| 結果 | 日本 86-80 サウジアラビア |
| Q別 | 25-15 / 26-20 / 17-20 / 18-25 |
| 入場者数 | 9,177人 |
| この時点の成績 | 日本2勝0敗 |
結論: 86-80、勝った。でも韓国戦へ宿題も残った
カークがゴール下を支配し、守備から走る時間帯に日本らしい速さが出ました。山﨑一渉の3ポイントも、攻撃が停滞した3Qの場面で流れを引き戻しています。
ただ、16点あった前半のリードは最終的に6点まで縮まりました。3Qと4Qはいずれもサウジが上回り、パスのずれやキャッチのミス、3ポイントへのチェックの甘さが最後まで残った。勝利はうれしい。それでも13日の韓国戦を考えると、手放しでは終われない一戦でした。

1Q 25-15――守備から走り、高島のブザービーターで締める
試合最初のサウジアラビアビッグマン、アルスワイレムのアタックを、カークがいきなりブロック。守護神のような入りでした。先制は相手のエース、ムハンマド=アリ・アブドゥル=ラフマンのドライブでしたが、川島悠翔がコーナー3を返し、カークが柔らかいフック、金近廉が恋する放物線の3ポイントと続きます。
日本の良さが最も出たのは守備からの速攻です。ハーパーJr.の強い守備からスティールが生まれ、黒川虎徹とカークが前を走る。残り1分18秒には、狩野富成が身体を張り、黒川が後ろから奪って、前を走った高島紳司がレイアップを決めました。日本のほうが明らかに速い。この形をもっと見たいと思わせる流れでした。
最後は高島が難しい3ポイントをブザーと同時にねじ込みます。アブドゥル=ラフマンにもタフな3ポイントやエンドラインからのダンクを許しましたが、25-15。最高の締め方でした。
このQの注目選手
- 高島紳司:速攻のレイアップと劇的なブザービーター。守備でもエースに正面から挑んだ。
- ジャン・ローレンス・ハーパージュニア:2本の3ポイントと強い守備で流れを変えた。
2Q 51-35――カークのフィジカルが止まらない
立ち上がりはサウジのルーズボールへの意識が高く、日本は約2分間フィールドゴールが止まりました。ファウルも重なり、簡単には離せません。そこで身体を張ったのがシェーファー アヴィ幸樹。ゴール下へ飛び込み、バスケットカウントを奪います。
小川敦也のペイントアタックは、速さだけではなく緩急がある。ディフェンスが止まった瞬間を見てレイアップへ持ち込む技術が光りました。カークのフックは一度リングから外れかけても回転でゴールネットを揺らし、ポストプレイではまるで重戦車。サウジのタメル・モハメドが身体を当てても止め切れず、前半だけで14得点7リバウンドまで積み上げました。
さらに山﨑がコーナーから3ポイントを沈め、ファウルも受けて4点プレー。身体を使ったドライブでも存在感を見せます。ハーパーJr.のスティールから山内ジャヘル琉人が走り切る速攻も決まり、51-35。日本は全員で得点を重ね、前半を16点リードで終えました。
このQの注目選手
- アレックス・カーク:前半14得点7リバウンド。ゴール下で攻守の基準になった。
- 山﨑一渉:4点プレーと力強いドライブ。外だけではない攻撃を見せた。
3Q 68-55――停滞を破った山﨑一渉の連続3ポイント
後半も先発の5人でスタート。小川がドリブルから急停止してプルアップを決め、カークとモハメド・アルスワイレムはゴール下で激しいコンタクトを続けます。しかし、サウジのマルズーク・アル=ムワッラドに縦を割られ、日本は開始2分29秒でタイムアウト。3ポイントもリングに嫌われ、試合の速度を落とされました。
狩野はスクリーンで連続してオフェンスファウルを取られ、短い出場時間で苦しい内容になりました。ここは次につなげてほしい。黒川がゴール下へ通したパスも決め切れず、日本の流れはなかなか戻りません。
その停滞を破ったのが山﨑でした。コーナーから3ポイントを沈め、続けて早いタイミングからきれいな回転の3ポイント。昨日インドネシア戦の津屋一球を思わせるシュートで、日本を目覚めさせます。黒川の粘る守備からスティールで山内がまた走り切った。一方、最後はアブドゥル=ラフマンにタフなブザービーター3ポイントを許しました。Q単体では17-20、それでも累計68-55で踏みとどまりました。
このQの注目選手
- 山﨑一渉:停滞した時間帯に連続3ポイント。最終的に3P3/5、12得点、5スティール。
- 黒川虎徹:粘る守備と速攻の起点。試合全体で8アシストを記録した。
4Q 86-80――10点差を守り、最後は苦い逃げ切り
サウジは開始からターンオーバーを重ねましたが、マスナ・アルマルワニ、アブデル・ガバル、アブドゥル=ラフマンが次々に3ポイントを返してきます。津屋も45度から3ポイントを決めたものの、その後は3ポイントへのファウルでフリースロー3本を与えました。
日本の外が落ちても、カークはゴール下で得点を止めません。残り5分でも10点差を保ちましたが、アブドゥル=ラフマンは高島の守備を振り切って難しい3ポイントを決める。黒川はフローターを外しても自分で拾い、フローターまで持ち込みました。
終盤は小川のドライブが止まれず、オフェンスファウルで黒川の3ポイントが取り消される場面もありました。小川のドライブで大きな追加点を奪い、残り4.8秒にはサウジ側へテクニカルファウル。最後のボール出しでもターンオーバーが出て、すっきりとは締まりませんでした。サウジに25点を許した4Qを耐え、86-80。勝ち切ったことを喜びつつ、細部を直したい終わり方です。最後の最後はエンドからのパスからターンオーバーで相手に打たれて終わりました。負けることはない場面でも最後はちゃんと締めてほしかった。
このQの注目選手
- アレックス・カーク:追い上げられた場面でもゴール下で確実に得点し、最後の支柱になった。
- 小川敦也:勝負どころのドライブを成功。12得点、フィールドゴール5/7。
今日のヒーロー: アレックス・カーク
23得点、10リバウンド、2ブロック、フィールドゴール8/12、フリースロー7/8。数字だけでも文句なしですが、実際に見ていて感じた支配力はそれ以上でした。
最初の守備でブロックし、柔らかいフックとスクープショットを決め、ポストでは相手を背負ったまま前へ進む。スピードで走る日本の最後尾に、絶対に崩れない土台があるようでした。後半にサウジの3ポイントが当たり始めても、日本が逆転を許さなかった最大の理由はカークです。個人的MVPは彼一択!
数字ひとつ: アブドゥル=ラフマンの40分29得点
日本は前半、相手エースへ高島をぶつけてよく戦いました。それでも後半に勢いづかせ、アブドゥル=ラフマンは40分フル出場で29得点、3P5/8。タフショットもブザービーターも決められ、かなり自由にやらせてしまった印象が残ります。
サウジはアブドゥル=ラフマンを軸に最後まで追い上げました。次の韓国にはイ・ヒョンジュンという強力な得点源がいます。相手エースへ誰を当て、どこからチームで助けるのか。この29点は、勝利の中に残った最も大きな宿題です。
日本対サウジアラビア戦の結果は?
日本が86-80で勝利しました。クォーター別は日本から見て25-15、26-20、17-20、18-25です。公式記録は大会公式結果ページで確認できます。
日本代表で最も得点した選手は?
アレックス・カークが23得点でチーム最多です。10リバウンド、2ブロックも記録し、攻守でインサイドを支えました。
日本代表の最終成績は?
予選の韓国戦は83-100で敗れました。その後は台湾と中国に勝って決勝へ進み、韓国に57-67で敗れて銀メダルでした。
この試合から決勝までを追う
対戦相手の詳しい情報はサウジアラビア代表12人へ。日本はこのあと予選の韓国戦を経て決勝へ進みました。全6試合は大会ガイド、銀メダルを決めた試合は決勝の観戦記で振り返れます。
管理人のコメント|試合直後に書いたこと
勝ち切ったことは大きいです。ただ、最後の締め方がかなり気になりました。カークの安定感と山﨑のシュートは韓国戦でも武器になるはずです。一方で、パスとキャッチの精度、相手エースへの守備、フリースローは修正してほしい。韓国のハードな守備に対して、最後まで走り勝つ日本のバスケを見たいです。
あなたはどう見ますか? コメント欄であなたの声を聞かせてください。









