【バスケ日本代表】韓国戦88-68で快勝、帰ってきた八村塁の22点はレベルが違った

【バスケ日本代表】韓国戦88-68で快勝、帰ってきた八村塁の22点はレベルが違った

この記事は運営者が試合を見ながら書いた観戦メモをもとにした、個人の観戦記です。日本代表を応援する立場で書いており、中立の報道記事とは筆致が異なります。スコアとプレーは観戦メモと公式記録の範囲で書いています。

結果: 88-68。7月の借りを返した

買取大吉カップ2026、バスケ男子日本代表は有明アリーナで韓国代表に88-68で勝った。7月のW杯アジア予選で79-81とやられた相手に、20点差できっちり返した形だ。 そして何より、この試合はパリオリンピック以来の代表復帰となる八村塁の帰還試合だった。結論から言うと、22得点。最初のポゼッションから最後まで、レベルが違った。

1Q: 最初のシュートから八村劇場

八村塁のファーストバスケットはミドル。それを決めると、続けざまにスリーも沈めて、スタートから完全に八村劇場だった。シュートの安定感を見ても確実にレベルが違う(当たり前なのだが、目の前で見せられると改めて凄い)。日本ではあまり見られない、NBAのエンタメ感あふれる難易度の高いシュートを面白いように決めていく。 河村勇輝のゲームメイクも冴えていて、1Qの前半は ほぼこの2人が支配していた。クリッパーズの同僚コンビが代表のユニフォームで同じことをやっている、という事実だけでもう楽しい。(河村には本契約を勝ち取ってほしい!) 残り5分付近でセカンドユニットに交代すると、そこから徐々に追い上げられてしまう。韓国の起点にはエディ・ダニエルがいた。スティールやリバウンドで存在感を見せてくる。面白いのは、このエディ・ダニエルが八村をマークしていたことだ。サイズはミスマッチ気味で、経験を積ませる起用だったのだろうか。18-15で1Q終了。

2Q: 28-12。富永啓生が代表戦でいちばんいい動き

韓国が点差を少し縮めてくるが、八村を再投入してから一気に流れが日本に来た。富永啓生が八村に負けじとリバウンドからフローターを決めきる。馬場雄大の素晴らしいスティールから速攻でスリーも決まる。この日の富永は、これまでの代表戦でいちばんいい動きだった。 ジョシュ・ホーキンソンもここからゴール下で支配力を見せ始める。河村は八村とは違う柔らかいスリーを沈めていて、見ていて面白い。(八村はシュートモーションが短く鋭い)河村がアタックして外に振る。その先が八村だったら、韓国のディフェンスはもうファウルをするしか対処法がない。1対1で身体を当てにこられたら無理だろう、としか言いようがなかった。 高島紳司もいいディフェンスを見せ、ファストブレイクからのスリーは外れたものの思い切りのいいシュートだった。そのリバウンドを富永が決めきったのも、いい流れを作った。このクォーターだけで28-12。前半で勝負の土台ができた。

3Q: 河村のドライブと、ホーキンソンの鬼ブロック

後半は河村のドライブアタックでスタート。見事に決めきると、シュートフェイクからミドルも沈めて連続得点だ。前半よりシュートチャレンジの回数を増やしてきたのが分かる。強く当たられても決めきるフィニッシュ力は、身体を作ってきている強さそのものだった。小さい選手でもペイントエリアで勝負ができるのは日本バスケに欲しい!その皮切りになってくれてる。 八村はエディ・ダニエルに対してポストからゴリゴリに押し込み、外の西田優大へパスアウト。フリーのスリーを西田が沈める。個で崩して味方を活かす、お手本のような形だった。 そして来た。ホーキンソンの鬼のブロック。ゴール下の存在感は抜群で、公式記録でもこの試合のチーム唯一のブロックだ。 心配だったのは富永。接触プレーで出血して治療に入った。そうこうしているうちに齋藤拓実が3Pに対して痛恨のファウル。佐々木隆成・齋藤・狩野富成・吉井裕鷹・ジェイコブス晶のセカンドユニットは少し精度を落としたが、最後は八村のブザービーターの2点で締め。セカンドユニットの挑戦中に得点が停滞しても、八村がラストに出てきただけで流れは一気に変わる。韓国はエディ・ダニエルのファウルトラブルで勢いが若干静まった感があった。28-19

4Q: 若手の挑戦と、置いていった宿題

最終クォーターはセカンドユニット+八村のユニットで挑戦。佐々木がめちゃくちゃ鋭いパスを通すが、惜しくもショットクロックに阻まれる。高島がコーナースリーでこの日の初得点を挙げると、続けて佐々木もスリーで連続得点。佐々木は勢いに乗ってディフェンスの強度も上げ、スティールを狙うハッスルディフェンスを見せた。かなり韓国を揺さぶった。 河村が戻ると、ドライブからホーキンソンへ合わせるアリウープ気味のパス。さらにファストブレイクではドリブルアタックから後ろへのノールックパスを通し、川島悠翔が最後を決めきった。エディ・ダニエルの速攻は富樫勇樹が身体を張って止め、オフェンスチャージング。これでエディ・ダニエルは5ファウル、退場となった。 ただ、残り5分からはターンオーバーなどで精度を欠いた。八村が入った場面で初めて得点が止まった時間帯だったかもしれない。そんな中でも川島がリバウンドに大奮闘。ここに来てギアが上がったのは頼もしかった。 最後は20点差の圧勝。ただ4Qだけ見れば14-22で、ターンオーバーから速攻をよく食らってしまった。セカンドユニットといえども、オフェンス面は少し課題として残った10分間だったと思う。

今日のヒーロー: 八村塁

この日のMVPは文句なしで八村塁だ。22得点(3P 3/6、フリースロー5/6)、出場23分40秒はチーム最長(JBA公式ボックススコア)。 ファーストバスケットで空気を作り、2Qの再投入で流れを引き戻し、3Qはブザービーターで締める。得点だけでなく、ポストで相手を引きつけて西田のフリーのスリーを演出するプレーまであった。一言でまとめるなら、プレーが凄すぎる。レベルが違った。桶谷HCがコメントで残したロケットスタートはまさしくだった活躍っぷり!

光った選手たち

  • ジョシュ・ホーキンソン 18得点・14リバウンド: 2P 6/8にオフェンスリバウンド3本、チーム唯一のブロック。ゴール下の支配力は今日も健在で、河村とのアリウープ気味の合わせまで見せた
  • 河村勇輝 12得点・6アシスト: 3P 2/3。1Qのゲームメイクから3Q頭の連続得点まで、攻撃の舵を握り続けた。強く当たられても決めきるフィニッシュが進化している
  • 富永啓生 10得点・4リバウンド: リバウンドからのフローター、こぼれ球のプッシュ。代表戦でいちばんいい動きだったのに、出血で鼻栓をしていた姿は痛々しかった…
  • 西田優大 6得点・4アシスト: 八村のポストからのパスアウトを確実に沈めた
  • 馬場雄大 4得点・3スティール・4アシスト: 2P 2/2。守ってからの速攻はやはり見ていて気持ちいい
  • 川島悠翔 4得点・3リバウンド: 4Q終盤のリバウンドへの執念と、ノールックパスを決めきる思い切り
  • 佐々木隆成 3得点: 4Qのスリーと、スティールを狙いにいくハッスルディフェンス
  • 高島紳司 3得点: 外れても思い切りよく打ち続けて、4Qのコーナースリーにつなげた。ディフェンスも良かった

チームの3ポイントは11/32、リバウンドは45-34で上回った(JBA公式)。

課題: 八村頼みからの底上げ

八村の1対1があればまず得点は取れる。ただ、だからこそ他の選手の底上げと、セットプレーの強化はもっと進めてほしい。4Qの14-22と、ターンオーバー(チーム14個)から速攻を食らう場面は宿題として残った。前回の韓国戦を思い出す。それほど韓国のDFが厳しいというのはあるかもしれないが、ターンオーバーは減らしたい。ここはパスミスからが多かったので練習の時間によって修正はできることに期待! 一方で、佐々木や馬場のディフェンスからつながるプレーは見ていて本当に気持ちいい。守備の強度が出た時間帯の日本は、韓国に何もさせていなかった。ここにハーパージュニアほしいね。

韓国について

エースのイ・ヒョンジュンを欠く布陣だったが、イ・ウソクが3P 3/5で14得点、カン・ソンウクが12得点6アシスト、ユ・キサンが11得点と、外の3人はしっかり仕事をしてきた。 そして印象に残ったのはエディ・ダニエルだ。スタッツは7得点・4リバウンド・3アシスト・3スティールで最後は5ファウル退場だったが、スティールとリバウンドで韓国の流れの起点になり、八村のマークまで担っていた。この経験が積み重なった数年後を考えると、なかなか楽しみで怖い選手だと思う。

次戦

あす8月16日(日)19:05から、同じ有明アリーナでSoftBank CUP 2026の第2戦。そして本番はW杯アジア予選Window4、8月27日のサウジアラビア戦と31日のカタール戦だ。今日の4Qの宿題をあすどう返してくるか、そこを見たい。 スコア・スタッツの出典: JBA 買取大吉カップ2026(東京大会) 公式ボックススコア

八村塁はいつ以来の日本代表ですか?

パリオリンピック以来の代表復帰です。今回はロサンゼルス・クリッパーズで同僚の河村勇輝と、クラブと代表の両方で同じコートに立つ形になりました。

この試合はW杯予選ですか?

いいえ、国際強化試合(買取大吉カップ2026)です。W杯2027アジア予選Window4は8月27日のサウジアラビア戦と8月31日のカタール戦で、韓国戦2連戦はそこへ向けた調整という位置づけです。

次の試合はいつですか?

あす8月16日(日)19:05から、同じ有明アリーナで韓国との第2戦(SoftBank CUP 2026)が行われます。

あなたはどう見ますか? コメント欄であなたの声を聞かせてください

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