【徳島ガンバロウズ開幕戦】横浜EX戦の見どころ|西田公陽と新ビッグマン、B2得点王への挑戦

【徳島ガンバロウズ開幕戦】横浜EX戦の見どころ|西田公陽と新ビッグマン、B2得点王への挑戦

徳島ガンバロウズの2026-27シーズンが9月22日に始まる。相手は昨季B2で3位に入った横浜エクセレンスだ。B2得点王トレイ・ボイドIIIがいるだけでも難敵だが、徳島が本当に警戒すべきなのはボイドへ守備を集めた後に待つ選択肢の多さだろう。

徳島側の焦点は新加入選手が昨季までの役割分担をどう変えるかにある。西田公陽が塚本雄貴とボール運びを分けられるか。アイザック・バッツとラポラス・アイヴァナーカスがペイントを支え、テイブリオン・ドーソンを得点へ集中させられるか。開幕戦から今季の設計図が見える。

※今年の最初の試合のため管理人の希望的観測で書いています。スターターなども全くわからない状態での考察です。

徳島ガンバロウズ対横浜EX 試合情報

大会りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.ONE 第1節
GAME19月22日(火・祝)15時50分開始予定
GAME29月23日(水・祝)14時05分開始予定
会場アスティとくしま
中継バスケットLIVE。22日はJRT四国放送でも放送予定

公式日程は22日15時50分、23日14時05分と案内されています。クラブの場内タイムテーブルでは選手入場の5分後がTIP OFFとなっているため、当日の会場案内を優先してください。

徳島ガンバロウズ対横浜エクセレンス 開幕戦で見る3つの勝負
得点だけでなく、ボール運びとペイントの攻防まで見ると新戦力の意味が分かる

3年前の初勝利も横浜EX戦だった

両クラブには開幕戦で結ばれた因縁がある。徳島がB3へ参入した2023-24シーズンも最初の相手は横浜EXだった。アスティとくしまで迎えたGAME1は80―91で敗戦。それでも翌日のGAME2は終盤に守り切って76―72で勝ち、2,450人の前でクラブ初勝利を挙げた。

あれから3年。横浜EXはB2でクラブ史上最高の3位まで進み、徳島はB3で39勝13敗を記録した。新設されたB.ONEの初戦で再びぶつかる。クラブ創設時の一歩と次の時代の一歩が同じ相手になるのは偶然以上の物語だ。

個人にも古巣対決がある。塚本雄貴と新加入の佐藤誠人にとって横浜EXは以前所属したクラブであり、今回が移籍後初対戦になる。塚本は徳島創設時から司令塔を務めてきた。佐藤は190cmのウイングとして加わった。横浜の選手とスタッフが2人の成長をよく知る分、互いの読み合いも見どころになる。

横浜EXはボイドだけを見ていると守れない

トレイ・ボイドIII|28.4得点だけではない

最大の注目はボイドで間違いない。昨季はB2で59試合に出場し、平均28.4得点で得点王になった。1試合平均9.5本の3Pを放ちながら4.5アシストも記録している。得点を止めようと2人目が寄れば、その瞬間に味方を使える選手だ。

徳島が避けたいのはボイドの得点とアシストを同時に許す展開だろう。最初の守備者は簡単に中央へ入らせず、味方が助けるなら誰のマークを離すのかまで決めておく必要がある。無計画に囲めば外で待つシューターが空く。ボイドに難しいシュートを打たせた後はリバウンドまで取り切りたい。

最大の謎|ボイドへ最初に誰を付けるのか

ボイドを誰が止めに行くのか。プレシーズンゲームの映像も公開されていない今、開幕直後に最も見たい部分だ。昨季の守備を基準に考えるなら第一候補は青山晃也になる。

青山は185cm・85kg。193cm・84kgのボイドには8cmの差がある。それでも昨季の徳島で相手の主力へ当たる姿を見てきたが、最初の一歩を正面で受けて中央へ簡単に入れない役を期待したい。ボイドがスクリーンを使った時に後ろへ回らず、ビッグマンと受け渡しながら再び前へ戻れるか。青山が最初の守備者なら、徳島が昨季から続ける守り方も見えやすい。

河野圭佑をぶつける可能性も気になる。河野は178cm・82kgでボイドとは15cm差があるため、上からシュートを打たれる形やゴール近くで押し込まれる展開は苦しい。一方で河野はB.LEAGUE公式プロフィールでも自分の武器をディフェンスと答えている。低い姿勢からボールへ圧力をかけ、短い時間でボイドのリズムを変える役なら面白い。青山と違う速さを当てることで、ボイドに同じ攻め方を続けさせない狙いも考えられる。

新加入の佐藤誠人は190cm・82kgで3人の中ではボイドに最も近いサイズだ。サイズ差を抑えながら最初のドライブへ付いていけるなら、徳島は周囲から助けを出し過ぎずに済む。ただし新チームで佐藤がどの守備役を担うのかはまだ見えていない。開幕戦の最初からボイドへ付けば、小林康法HCが佐藤に求める仕事を示す強いメッセージになる。

本当のボイド対策は1人の名前だけでは完結しない。最初の守備者が進路を限定し、スクリーンへ出るビッグマンがシュートを遅らせる。その間に青山や河野、佐藤がボイドの前へ戻る。背後ではローソンとウィリアムスへのパスを切る必要もある。誰が先発で付くかに加え、交代後も違う特徴の守備者を続けて当てられるかが40分間の勝負になる。

今年初の公式戦でプレシーズンの内容も表に出ていない。青山が一番手なのか。河野がサイズ差を越えて食らいつくのか。佐藤が新しいエースストッパーになるのか。答えが分からないからこそ、開幕の最初のマッチアップに期待が深まる。

エライジャ・ウィリアムス|守備を迷わせる接着剤

201cmのウィリアムスは横浜が「オールラウンダー」と紹介する外国籍選手だ。ボイドへ視線が集まった後に得点だけでなくパスやリバウンドでも仕事ができる。ボイドを止めたのに別の場所から攻撃が続く。そのつなぎ役を消せるかが重要になる。

ベンジャミン・ローソン|216cmの基準点

ローソンは216cm・118kg。リング周辺を守りながらリバウンドを取り、攻撃ではスクリーンで味方の進路を作る。徳島のドライブが彼の前で止まると外のシュートへ偏りやすい。逆に走らせてゴールから遠ざけられれば、徳島にも攻める空間が生まれる。

大橋大空と杉山裕介|開幕直後の守備圧に注意

横浜の石田剛規GMは大橋と杉山をクラブの守備を最も体現する2人と評している。徳島のガード陣がハーフライン付近で捕まり、攻撃開始が遅れる展開は避けたい。ここで西田が2人目の運び手になれるかが早くも試される。

ザック遼モーアと新加入アロン・レーガンのシュートも軽視できない。横浜はボイドに守備が集まった後の3Pまで編成に組み込んでいる。ボイドを抑えたかではなく、横浜の1回の攻撃をどこで終わらせたかを見る必要がある。

西田公陽は徳島の攻撃をどう変えるか

西田は徳島県出身の184cm・83kgのSGで、シーホース三河から2027年5月末までの期限付き移籍で加わった。昨季途中に熊本へ移ってからはB2で13試合に出場し、平均18分10秒で4.8得点だった。数字だけなら主役には見えない。ただし徳島で求められる役割は得点だけではない。

公開練習で見た西田はペイントへ強く踏み込み、接触を受けながらレイアップまで持ち込んでいた。守備が下がればプルアップへ移る。ゲーム形式ではPG役も務め、塚本とのマッチアップで攻撃を前へ進めていた。この部分は公式戦の実績ではなく、あくまで公開練習で見た内容だ。

横浜が大橋や杉山を先頭にボールへ圧力をかけた時、塚本だけへ運びを任せると攻撃の入口を絞られる。西田が受け直して中央へ運べれば塚本をボールのない場所で動かせる。2人を並べるツーガードなら184cmの西田がサイズも補える。ボールを運び終えることが目的ではない。西田が最初の守備線を越え、ローソンの手前でシュートかパスを選べる形まで作れるかを見たい。

地元出身で新キャプテンになった西田には期待が集まる。公開練習後のサイン会でも長い列ができていた。その人気を重圧にせず、最初のドライブや守備でアスティを沸かせればチーム全体の緊張もほどけるはずだ。

西田公陽の経歴と公開練習で見えたプレーはこちら

ドーソンの得点力は健在か

答えは「健在」と見ていい。ドーソンのレギュラーシーズン平均得点は2023-24が20.2点、2024-25が21.4点、昨季が21.3点だった。昨季はFG成功率52.6%。3P成功率も34.8%から35.5%、40.6%へ上がり、B3得点王になった。3年続けて20点を超えた事実は偶然の好調では説明できない。

一方で昨季プレーオフ3試合は平均19.7得点を残したものの、FG成功率36.8%と3P成功率23.3%まで落ちた。短期決戦で守備が集中した時に効率が下がったのも事実だ。今季の鍵はドーソンが同じ難しいシュートを増やすことではない。西田や新しいビッグマンが守備を動かし、ドーソンが有利な相手と場所を選べる回数を増やすことにある。

ボイドとの得点王対決は派手だが、2人が同じ役割を担うわけではない。ボイドが外から大量に仕掛ける一方、ドーソンは2Pで64.0%を記録しながら3Pも40.6%で決めた。バッツのスクリーンで守備が止まり、ドーソンが正面を向いて受けられるなら昨季以上に効率よく得点できる可能性がある。

新加入ビッグマンは昨季の弱点を埋められるか

昨季の徳島は平均83.4得点、76.3失点で39勝13敗だった。平均37.9リバウンドという数字だけでインサイドが弱かったとは断定できない。課題として見えたのはドーソンへ得点と前線の負担が集まりやすく、相手の大型センターへぶつける選択肢が限られる時間帯だった。

その構造を変えるのが208cm・135kgのバッツと208cm・107kgのアイヴァナーカスだ。バッツは相手センターを身体で受け止め、スクリーンとリバウンドで土台を作れる。公開練習では大きな身体で仲間を包み込む「ハグキャプテン」として誰より場を盛り上げていた。長いBリーグ経験を持つ彼がコート内外で支柱になれば、新加入組も入りやすい。

アイヴァナーカスはPFとCをこなす208cmの選手で、福島と福井で日本のバスケを経験している。開幕戦ではローソンをゴール下だけで待たせず、外へ動かせるかに注目したい。逆に守備ではローソンへ簡単に深い位置を取らせず、1対1で踏ん張れれば周囲はボイドとシューターから離れずに済む。

新ビッグマンの評価は得点だけでは決まらない。良いスクリーンで西田の前に道を作ったか。最初のシュートを外させた後にリバウンドを取ったか。ローソンを止めるための過剰な加勢を減らせたか。この3点が昨季からの変化を測る材料になる。

初めて見る人向け 開幕戦のチェックポイント

  1. 徳島は誰がボールを運ぶか
    塚本が厳しく守られた後に西田が受け、攻撃を止めずに始められるか。
  2. ボイドへ何人を使うか
    1人で難しいシュートへ追い込めれば理想。2人で囲む時はウィリアムスや外のシューターを誰が引き継ぐか。
  3. ローソンの位置
    216cmのローソンがゴール下に居続ければ横浜が有利。徳島がスクリーンや走力で外へ連れ出せればドライブの道が開く。
  4. ドーソンの最初の受け方
    静止した状態で遠くから打たされるのか。新ビッグマンが接触を引き受け、正面を向いて受けられるのか。
  5. 守備の最後にリバウンドを取れるか
    ボイドを外させても横浜に拾われれば守備は終わらない。バッツとアイヴァナーカスの価値が最も分かりやすく出る場面だ。

開幕5分で見たいこと

最初に見たいのは西田が何点取るかではない。横浜の守備圧を受けた時に塚本から西田へボールが渡り、そこからドーソンとビッグマンへ攻撃がつながるかだ。徳島が複数の入口を持てれば横浜は守る場所を一つに絞れない。

守備ではボイドを完全に無得点へ抑える必要はない。彼に難しい選択を重ねさせ、ウィリアムスやローソンまで気持ちよく動かさないことが大切になる。ボイドに25点を取られても横浜全体の攻撃を分断できれば勝機は残る。反対にボイドへ寄った背後を何度も使われれば点差以上に苦しい。

徳島は昨季39勝を挙げた。ただし横浜はB2で3位まで進んだ完成度の高いチームだ。この開幕戦は新生ガンバロウズがどこまで戦えるかを測る最高の物差しになる。3年前にクラブ初勝利をつかんだアスティで、今度はB.ONE最初の勝利をつかめるか。西田の一歩目と新ビッグマンの一押しが、その景色を変えてほしい。

会場へ行く方へ
アスティとくしまのアクセス・駐車場・周辺情報を別記事にまとめています。徳島駅から無料シャトルバスも運行予定です。

主な参照資料

【徳島ガンバロウズ開幕戦】横浜EX戦の見どころ|西田公陽と新ビッグマン、B2得点王への挑戦

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